材料シミュレーションで有益な結果を得るためには、技術課題の本質を見極めてモデル化するとともに、適切な解析手法を選択することが重要です。高い専門性と長年の経験を有する弊社の技術者が、この作業をお手伝いします。
計算可能な物理量と必要となるであろう計算精度を考慮しながら、ターンアラウンドタイムとご予算に合わせて、最適な解析ソフトウェアならびに計算機環境をご提案いたします。
本格的な材料シミュレーションでは並列計算実行が必須ですが、不慣れな方にとっては並列計算の実行方法(多くの場合、計算機システム毎に異なります)を理解するだけでも大変です。まして、初めて利用するソフトウェアについては、テスト計算が正しく動作しているのか確認することさえ容易ではありません。
このような作業は、経験豊富な弊社技術者にお任せ下さい。
公的機関が所有するスパコンの一部では、産業利用も認められています。
弊社技術者が利用経験を有する代表的な大規模計算機を以下にご紹介します。
スパコン利用企業層の拡大を目的に整備されている、公益財団法人 計算科学振興財団(FOCUS)様ご提供の産業利用向けスーパーコンピュータです。
原子スケール材料シミュレータmatelierの動作実績がございます。
2021年3月に供用開始された、我が国のフラッグシップスパコンです。複数の利用枠で産業利用が可能です。
第一原理バンド計算PHASE/0の動作実績がございます。
下記課題への、弊社技術者の参画実績がございます。歴代地球シミュレータに採用されてきたベクトル計算(NEC社製Vector Engine)のみならず、AMD社のCPU、NVIDIA社のGPUと併せて構成されるマルチアーキテクチャ型スーパーコンピュータです。
第一原理バンド計算PHASE/0の動作実績がございます。
下記課題への、弊社技術者の参画実績がございます。またmatelier、PHASE/0をお使いのお客様には、弊社ソフトウェアの標準的な利用サポートの範疇を超える、個別の課題に踏み込んだ解析支援をご提供しております。
その他、多数の解析ケースの実行と結果のまとめなど、難しくはないけれども手間がかかる作業の代行も承ります。
詳細はお気軽にお問い合わせください。
まずは お問い合せ よりご相談ください。ご要望をお伺いいたしまして御見積もりいたします。
原子スケール材料シミュレータ「matelier」
材料シミュレーション技術が集約された原子スケール材料シミュレータ「matelier」を、技術者・研究者の方々に使いやすい形でご提供いたします。サポートサービスに力を入れておりますので、初めて材料シミュレーションに取り組むお客様にも安心してご利用いただいています。現在、「matelier」で、電子状態計算を行う、第一原理バンド計算ソフトウェア「PHASE/0」をご利用いただけます。
第一原理擬ポテンシャルバンド計算「PHASE/0」
PHASE/0は、平面波基底を採用した密度汎関数法による第一原理擬ポテンシャルバンド計算ソフトウェアです。
第一原理計算では量子力学に則って物質の電子状態を求めますので、精密な解析が可能です。計算に際して、実験結果に基づくパラメータは必要ありません。実験結果の解釈や、新規材料の物性値予測にもご活用いただけます。
基本機能: エネルギー / スピン分極 / 状態密度 / 原子に作用する力 / 格子に作用する応力
実空間量: 安定な原子配置 / 電荷密度分布
波数空間量: バンド構造図 / フェルミ面(等エネルギー面)
電子状態解析: 局所状態密度 / 射影状態密度
分子動力学: NVTおよびNVE
遷移状態探索: Nudged Elastic Band法
その他: 仕事関数 / 誘電関数(格子系、電子系) / 圧電定数 / STM像 など