本セミナーは終了しました。最新の情報は下記よりご覧ください。
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拝啓 貴社益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格段のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
当社は、電子状態計算に基づき材料の性質を高精度に評価するためのソフトウェア「第一原理バンド計算asms/PHASE」を販売してまいりました。そして、これを新たに「原子スケール材料シミュレータmatelier」へと発展させ、3月にご提供開始しました。
今はまだ、matelierでご利用いただけるのは第一原理バンド計算PHASE/0だけですが、「原子スケール材料シミュレータ」の名に恥じぬよう発展させていく所存です。そして今回、matelierの近未来の姿をご紹介することを目的として、本セミナーを企画しました。
現在当社では、PHASE/0と組み合わせることにより威力を発揮するソフトウェアを中心に
本セミナーでは、PHASE/0の基礎的なご紹介から始めて、上記ソフトウェアをPHASE/0と組み合わせた利活用についてもご説明いたします。これから第一原理バンド計算に取り組んでいこうとしてらっしゃる方だけでなく、すでに利用しているPHASE/0をより一層活用して行きたいとお考えの方に対しても有益な情報をご提供したいと考えています。
さらに当社では、PHASE/0に対する独自の付加機能として「ラマン(強度)解析」の開発に取り組んでおります。その成果の一端も併せてご紹介いたします。
本セミナーが、原子スケールの材料シミュレーションに携わる研究者/開発者の皆様のお役にたてば幸いです。
日時: | 2015年6月26日(金)午後1時15分から午後4時45分まで(受付開始午後1時) |
会場: | アイオス五反田会議室(アクセス) |
定員: | 25名 35名に拡大しました。多数のお申し込みありがとうございます。 |
参加費: | 無料(ただし事前登録が必要です。) |
申し込み方法: | お名前とご所属をメールでお知らせください。 |
ベンダー様につきましては参加をお断りさせて頂く場合がございます。予めご了承願います。 | |
主催: | 株式会社アスムス |
時間 | 内容 |
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13:15~13:20 | 主催者ご挨拶 代表取締役社長 宇佐見護 |
13:20~14:30 | 原子スケール材料シミュレータmatelier
第一原理バンド計算PHASE/0ご紹介代表取締役社長 宇佐見護 |
14:30~14:50 | PHASE/0ラマン解析機能のご紹介 主任研究員 田上勝規 |
14:50~15:00 | 休憩 |
15:00~15:30 | 擬ポテンシャル作成プログラムCIAOの活用
PHASE/0のXPS(表面コアレベルシフト), EELS機能、改良擬ポテンシャルご紹介主任研究員 田上勝規 |
15:30~15:50 | 古典分子動力学シミュレータLAMMPSの活用
主任研究員 甲賀淳一朗 |
15:50~16:10 | 半古典輸送係数計算プログラムBoltzTraPの活用
主任研究員 甲賀淳一朗 |
16:10~16:30 | 最大局在ワニエ関数解析プログラムWannier90の活用
バンド構造、フェルミ面作成主任研究員 田上勝規 |
16:30~16:45 | 質疑応答、まとめ |
※ プログラムは都合により変更となる場合がございます。予めご了承ください。
本セミナーでは、BoltzTraPならびにWannier90という当社が今まで取り扱っていなかったソフトウェアの活用方法をご紹介します。各講演が聴講に値するかどうかご判断いただく材料として、それぞれ代表的な活用例をご紹介します。ご興味お持ちいただけましたら是非ともセミナーにご参加ください。
BoltzTraPをPHASE/0とともに用いると、数種の輸送係数を求めることができます。その中で当社は、ゼーベック係数に注目しています。適用事例として、CoSb3のゼーベック係数のキャリア濃度依存性を右図に示します。温度は300 Kとしました。これら値は実験結果を再現しており、PHASE/0とBoltzTraPの組み合わせが熱電材料の開発に役立つことを示唆しています。
一方、Wannier90を利用するとPHASE/0の電子状態計算結果から最大局在ワニエ関数を求めることができるのですが、さらにその結果を利用してタイトバインディングハミルトニアンを導出することも可能です。そしてそのハミルトニアンを対角化すると、バンド構造図やフェルミ面を描画できます。この計算手順は、特に、単位格子に多数の原子を含む分子性結晶の電子状態解析に有効であると思われます。その活用事例として、[Ni(tmdt)2]の計算をご紹介します。
[Ni(tmdt)2]は、単一種の分子から構成される分子性金属です(下図左)。バンド構造やフェルミ面に興味が持たれますが、格子が大きいことを反映して、PHASE/0の標準的な手続き(電荷密度固定計算)に則ってこれらを計算するには多少の手間を要します。そこでWannier90を利用した簡便な方法で、フェルミ面を作成しました(下図右)。この図は文献の結果を再現しており、本手法の有効性を表しています。
メール: | info@asms.co.jp |
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電話: | 03-6450-2531 |